PABECHANVIK’s diary

フランス在住、4つ脚と2本足のママン。愛犬、国際結婚、子育て、旅行など豪華なおパリじゃないおフランスから自由気ままに....

老犬介護記録 〜「介護をした」より「犬への恩を返した」〜

実家では5匹のワンたちと過ごしたました。2匹ずつ重なっていた時期が多いのですが、介護まで行き着いたのは最後の2匹、埼玉からの保護犬・アンジーことアンジェリック。そして両親が「最後の犬」として選んだボクサー犬・ヴィヴィことヴィヴィアンヌ。

 

アンジーは、その前の犬、ゴールデンレトリーバーのクリスティーヌを突然亡くし、ペットロスに陥った母親と、やはり犬がいないと寂しくて仕方ない家族で子犬からは飼えないという母親の訴えから、初めてになる保護犬として迎え入れた子です。実家のある北海道でも良かったのですが、インターネットで調べてた所「緊急」というマークがついて出て来ていたので連絡しました。埼玉の保護団体だったのですが、必ず実際に犬会うこと、そして団体側が私たちの面接をすること、という条件だったので、私が埼玉に飛んで面接に行くことになりました。

 

イングリッシュセッターのミックスだと思うと言われたこの子は、少し薄茶色のある子でしたが、一見すると真っ白。雪の中では見えなくなる子でした。埼玉は狩猟が多いらしく、この子は狩猟犬に使われていたのを歳を取ったから、と理由で捨てられたのだろう、と言われました。針金で山の中に木に繋がれていたようです。それを自分でどうにか抜け出したのか、誰かが外してくれたのか。どちらにせよ顔には針金で傷ついた深い傷がいくつもあり、そこは私たちの家で過ごした後も毛が生えて来ることはありませんでした。団体では獣医さんが見てくれて、3歳くらいだと言われて引き取りましたが、実際は最低7歳、それより上だと思う、と獣医大学教授に言われました。クリスは8歳でなくしたので、母親は大ショックを受けていましたが、アンジーはそれでも長く私たちといてくれました。最後 亡くなる前 一年半ほど寝たきりだったのですが、その際 獣医さんに「きっと今で17歳くらいのはず」と言われました。

 

ヴィヴィは子犬から来ましたが、アンジーがいてくれたおかげでとても幸せに母犬や兄弟犬から離れても寂し過ぎる思いをせずに幸せに過ごしました。アンジーがいなくなって、どれだけ寂しかったろうか、、、と思います。ヴィヴィは2009年の夏に癌が見つかり、その時点でもう9歳だったので、アグレッシブな癌である事に加えて、手術も大変だったのですが、かかりつけの素晴らしい獣医師のおかげで元気になりました。その後、手作り漢方食、そして鹿肉、サプリなどを食べ、足腰は弱っても元気になりました。

 

先生が東京まで行って犬の漢方をお勉強されていて、お灸や鍼治療をしてくださったため、子犬の頃からかなりの運動と、ベッドやソファーの飛び降り、飛び乗りをさせてしまていたのですが、13歳過ぎても弱っても自力で歩けるスーパーガール!

 

私たちが介護で役立ったと思うグッツや、手作り漢方食のレシピ、その他、色々試して来たことのオススメや不安点などを綴っていきたいと思います。

 

介護をした、というより、私はこの子たちがくれた幸せと喜び、何があっても誰を非難するわけでもなく、いつも側にいてくれたこの子たちへ「恩を少し返した」時間だと思っています。それでも海外や道外に離れて暮らしている私や兄弟に代わって、毎日 殆どの時間を介護に費す両親、特に母親には感謝です。

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アンジーと子犬のヴィヴィ。いつもアンジーの側を陣取りつつ、アンジーが撫ぜられると無理やり間に入って来る「私が一番!」